女子児童に目隠しし「ゲーム」、所沢の小学教諭停職
(2010年11月9日 読売新聞)
不可解な行為要求
埼玉県所沢市の市立小学校の男性教諭(30)が「ご褒美のゲーム」と称し、5〜6年の女子児童だけを個別に理科準備室などに呼び出し、アイマスクで目隠しをして触れたものを当てさせたり、様々なポーズを取らせたりする不可解な行為を繰り返したことが分かり、県教委は8日、停職6か月の懲戒処分にした。
県の調査に対し、教諭は「宿題を頑張ったご褒美や、元気がない子を励まそうと楽しいゲームをやった」などと説明。問題発覚後の7月から休んでいるが、辞職の意思は示していないという。
発表によると、判明したのは、〈1〉私物のアイマスクで目隠しし、人体模型の手首部分などを持たせ、名称を答えさせる〈2〉目隠し状態で手を上げたり、後ろに回したりする様々なポーズを取らせた後、ストップウオッチを持たせ、一定時間そのポーズのままでいるよう命じる〈3〉あごにシールを張って、手を使わずに舌や息だけではがさせる――などの行為。2009年9月から10年7月にかけ、担任クラスの女子児童計6人に対して行い、その様子を眺め、最後に「誰にも言わないでね」と口止めしたという。
別クラスの女子児童が今年7月、廊下の掃除中に、教諭にほうきの柄で尻をつつかれたと担任教諭に訴え、学校が調査して発覚した。県の調査に対し教諭は、口止めした理由について「ほかの児童が『(自分たちにもやってくれないのは)ずるい』と言い出すと思ったから」と釈明したという。
教諭は07年から現小学校に勤務。県教委は「目隠し中にいかがわしい写真を撮るなど、明確なわいせつ行為は発見できなかった」として懲戒免職の処分は見送ったとしている。