日体大非常勤講師が歌舞伎町で売春経営
スポーツ報知 2010年12月1日(水)8時1分配信
大学で少林寺拳法を教えている講師が、売春の場所を提供していた。警視庁保安課と新宿署は30日までに、大学非常勤講師・高松恒夫容疑者(60)と風俗店店長・和田誠容疑者(47)を売春防止法違反(場所提供)の疑いで逮捕した。東京・歌舞伎町の個室マッサージ店を性的サービスの場として提供した疑い。高松容疑者は「マッサージより売春の方がもうかった」などと容疑を認めている。
摘発されたのは、新宿区役所北側の歓楽街のビル5階にある個室マッサージ店「エンジェル」。2人の逮捕容疑は11月3日、マッサージ用の個室内を売春場所として提供し、中国人女性従業員に店内で性的サービスをさせて代金を徴収していた疑い。現場は歌舞伎町でも、最も性風俗店が乱立している地帯だ。
高松容疑者は東京都少林寺拳法連盟の相談役。七段の段位を持っており、市民向けのカルチャーセンターなどで講師を務めた経歴もある。4年前から日体大の非常勤講師として「武道技術論」という科目を担当し、少林寺拳法の実技を教えていた。
保安課によれば、大学に勤務しながら今年3月から歌舞伎町に個室マッサージ店を開業。売春行為をさせる目的で複数の中国人女性を雇って、11月12日に逮捕されるまでの間に計約1500万円を売り上げていたという。同店で店長を務めていた和田容疑者は25日に逮捕された。
日体大によると、高松容疑者は10月中旬から急に無断欠勤するようになり、連絡が取れなくなっていたという。処分は保留されていたが、逮捕事実を確認した30日付で解雇処分となった。少林寺拳法の指導者以外には整体師などをして生計を立てていたという。高松容疑者は「整体師で普通のマッサージをするよりも売春の方がもうかった」と供述している。
高松容疑者が相談役を務めていた東京都少林寺拳法連盟の関係者は、事件を知って「指導者としての経験も長いし、今まで問題を起こしたと聞いたことはない。信じられない」と驚きを隠さなかった。同連盟の西原春夫会長(82)は「事実関係を確認して当然処分することになる」と話した。