準強制わいせつの元中学教諭に逆転有罪 女子生徒の証言「信用性高い」

準強制わいせつの元中学教諭に逆転有罪 女子生徒の証言「信用性高い」
産経新聞 2011年1月13日(木)12時39分配信

 「乳がん検査」と称して女子生徒の胸を触ったとして、準強制わいせつ罪に問われた元中学校教諭、伊藤宗仁被告(50)の控訴審判決が13日、東京高裁で開かれた。若原正樹裁判長は、「女子生徒の証言は信用性が高い」として、無罪を言い渡した1審静岡地裁浜松支部判決を破棄し、懲役1年6月、執行猶予3年を言い渡した。

 1審は、伊藤被告が女子生徒の胸を触ったことは認定したが、「被告に『乳がんかどうか診てやる』といわれた」とする女子生徒の証言について「記憶が減退している可能性がある」と信用性を否定していた。

 若原裁判長は「女子生徒の証言が徐々に詳細、鮮明になったとしても格別不自然とはいえない」とし、「証言の信用性に疑いが残るとした原判決は誤り」と結論づけた。

 伊藤被告は平成19年12月、当時の勤務先の中学校で当時14歳の女子生徒の胸を触るなどしたとして起訴されたが、「生徒から『乳がんかどうか診て』と頼まれたのであり、わいせつの意図はなかった」と無罪を主張していた。

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