職員の同席隠し 県教育長が指示

職員の同席隠し 県教育長が指示
2011年01月23日 朝日新聞

 ◇酒気帯び運転の教諭免職

 酒気帯び運転容疑で逮捕された長崎市立中学教諭の懲戒免職処分の発表をめぐり、県教委職員がこの元教諭と飲酒していた事実を公表しないよう、寺田隆士・県教育長が部下に指示していたことが22日、県教委への取材でわかった。寺田教育長は「教職員の不祥事が相次ぐ中、公表による悪影響を心配した」と話している。

 元教諭は昨年12月下旬、長崎市内で酒気帯び状態で乗用車を運転したとして県警に現行犯逮捕された。県教委は今月14日に元教諭を懲戒免職処分にすると記者発表し、「元教諭の私的な飲み会だった」「他に教職員はいなかった」と説明していた。

 だが、県教委によると、元教諭の逮捕前夜の飲み会には、県教委の40代男性職員と元PTA関係者ら5人が同席。長崎市内の2軒の居酒屋で飲酒した後、職員の自宅に寄った。職員は元教諭がタクシーで帰るのを見届けたが、元教諭は駐車場で下車し、とめていた車の中で2時間仮眠をとった後、飲酒運転して自損事故を起こした。県教委は、ともに飲酒した職員を口頭訓告処分にしたという。

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