児童ポルノ過去最悪=618人被害、大幅増

児童ポルノ過去最悪=618人被害、大幅増
時事通信 2011年2月24日(木)10時9分配信

 昨年1年間に全国の警察が摘発した児童ポルノ事件は、前年より407件多い1342件、被害に遭った18歳未満の児童は213人多い618人と大幅に増加し、いずれも統計を取り始めた2000年以降、最多だったことが24日、警察庁のまとめで分かった。
 内訳は、小学生以下がほぼ倍増の126人で20.4%を占めたほか、高校生が228人(36.8%)、中学生が226人(36.5%)などだった。男女別では、男児が3.6倍の72人となり、11.6%を占めた。
 摘発人数は276人増えて926人。このうち、学校教師や塾講師、保育士などの教育者は約3.5倍と急増し、25人に上った。
 摘発した事件で、違法画像をサイトに掲載するなどインターネットを利用した手口は276件増えて783件となり、約6割を占めた。このうち、不特定多数を相手に違法画像をやりとりするファイル共有ソフトが使われたのは156件だった。
 同庁は「ネット上に画像を掲載する手口が減る一方で、ファイル共有ソフトを利用した事件が増加傾向にある」と分析しており、摘発を強化する方針だという。 

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