創造学園大:大学基準「不認定」に 第三者評価満たさず−−高等教育評価機構 /群馬

創造学園大:大学基準「不認定」に 第三者評価満たさず−−高等教育評価機構 /群馬
毎日新聞 4月1日(金)12時24分配信

 私立大学などの第三者評価を行う財団法人日本高等教育評価機構は31日、学校法人堀越学園(王豊理事長、高崎市)が運営する創造学園大学(堀越哲二学長)について、同機構が定める大学評価基準を満たしていないと発表した。堀越学園を巡ってはこれまで、経営面での問題点が指摘されてきたが、同機構は創造学園大の教育指導体制についても改善を求めた。
 同機構の認証評価は11項目で行われるが、大学運営の根幹となる▽教育研究組織▽教育課程▽学生▽教員▽職員▽管理運営▽財務▽社会的責務−−の8項目で基準を満たしておらず、総合評価は「不認定」になった。基準を満たしたのは▽建学の精神・大学の基本理念及び使命・目的▽教育研究環境▽社会連携−−の3項目だけだった。
 評価結果によると、教育課程では09年度から4期制を導入したが、学期ごとのカリキュラムが整備されていないと指摘。インターネットを使った学習方法「ELD」については、学則上の整備がないまま入学者選抜が行われているほか、単位認定方法は大学設置基準に抵触するとしている。09年度から教授数も基準を満たしておらず、教員の採用・昇任手続きも不明確という。
 また、財務及び運営面の窮状は理事会が機能していないためと指摘。(1)短期借入金の返済が予算化されていない(2)危機的財務状況にもかかわらず中長期計画が策定されていない−−などと指摘し、公開されている財務情報資料は私立学校法で定めた要件を満たしていないとの見解も示した。学生数も過去5年間、定員を大きく下回っているという。
 大学に対する認証評価は、7年に1回義務づけられており、同機構など3機関が実施している。「不認定」は3年以内の改善が不可能と判断された時に出される。
 不認定と評価されたのを受け、王理事長は「改善点を早急に直し、改めて認証評価を受ける」とのコメントを出した。【増田勝彦】

4月1日朝刊

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