ビザ不正取得:船橋国際外語学院・元副校長を容疑で追送検 /静岡

ビザ不正取得:船橋国際外語学院・元副校長を容疑で追送検 /静岡
毎日新聞 2011年5月13日(金)10時28分配信

 日本語学校に留学させるためスリランカ人のビザの不正取得を図ったとして、静岡中央署と国際捜査課は12日、スリランカ国籍で千葉県船橋市の日本語学校「船橋国際外語学院」元副校長、ジャヤセカラ・セナニ・ラリー被告(41)=東京都府中市白糸台6=を有印私文書偽造・同行使容疑で静岡地検に追送検した。
 送検容疑は1月25日、留学を希望するスリランカの男女11人の学籍証明書に偽造された公証翻訳人のスタンプ印を押印。2月9日に東京入国管理局に提出し、留学ビザ申請のための在留資格認定証明書を不正に取得しようとしたとしている。
 静岡県警によると、ラリー被告は「学院の生徒を増やしたかった」と供述している。スタンプ印はスリランカのブローカーに手配して作ったという。
 船橋国際外語学院はスリランカや中国などから来た約180人の生徒が在籍し、入管から日本語学校の適正校に認定されている。法務省入国管理局は「職員が刑事事件にかかわった場合は適正校の認定を取り消している」と話す。
 ラリー被告は2月、スリランカ人女性と静岡市の男との偽装結婚を仲介した容疑で逮捕、起訴され公判中。同学院は偽装結婚事件を知りラリー被告を解雇しており、今回の容疑について「全く関知していない。ラリー被告が独断でやったこと」と話している。【平塚雄太】

5月13日朝刊

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