佐賀大がミスで教員免許を不交付、3人不採用に
読売新聞 2011年7月7日(木)23時55分配信
佐賀大(佐賀市)は7日、教育職員免許法で定められた単位数を修得していたにもかかわらず、大学側のミスで2004〜10年度の卒業生計31人に高校教員の免許状を交付していなかったと発表した。
このうち3人は、昨年度の東京都の教員採用試験に合格しながらも、免許が取れなかったために採用されなかったという。
同法では、免許交付の条件として「教科に関する科目」など3科目で計59単位修得することを規定。佐賀大は同法と異なる免許状の資格認定に関する内規を定めているが、学生に適切な履修指導を行っていなかったため、31人の単位集計ミスが起こった。
6月、東京都の採用試験に合格しながら、免許を交付されなかった学生の一人が「内規がおかしい」と指摘して発覚した。謝罪して希望者2人に免許を交付した。同大は「法律と内規の整合性が取れていなかった。採用されなかった卒業生には申し訳ない。内規を改正し、再発防止に努めたい」としている。