モード学園逆転敗訴、入学辞退者の学費返還命令
読売新聞 2011年7月23日(土)12時22分配信
学校法人「モード学園」が運営する専門学校「名古屋医専」(名古屋市中村区)の入学を辞退した愛知県内の元受験生が、初年度の授業料など約146万円の返還を求めた訴訟の控訴審判決が22日、名古屋高裁であった。
中村直文裁判長は、請求を棄却した1審・名古屋地裁判決を取り消し、全額の返還を命じた。
判決によると、元受験生は昨年2月に受験し、合格。翌3月に授業料などを支払ったが、同15日に入学辞退を申し出た。
学費返還を巡っては、最高裁が2006年、3月末までに入学を辞退すれば原則として全額返還する一方、他の受験生よりも有利な条件で入学できる「専願」や推薦入試などによる受験生については、特別の事情がなければ返還しないとの判断を示している。同高裁は、元受験生が第1希望の学科には受からなかったことから「『専願入試』の実態は、有利な条件で入学できるとは認めがたい」と指摘し、請求を認めた。