堀越学園:経営問題 堀越学長が辞任へ 自主再建委設置の方針 /群馬

堀越学園:経営問題 堀越学長が辞任へ 自主再建委設置の方針 /群馬
毎日新聞 2011年7月26日(火)11時52分配信

 創造学園大学などを運営する学校法人堀越学園(高崎市)の王豊理事長は25日、長年学園運営に携わり同大学の学長を務めている堀越哲二氏が学長と理事を辞任する意向であることを明らかにした。同学園は近く理事会を開き、辞任を認めるという。同学園では6月分の給与支給が滞るなど経営問題が深刻化しているが、教職員が参加する「自主再建委員会」を設置して経営改善を図る方針も示された。
 王理事長によると、堀越氏は同日、各理事に学長辞任の意向を伝えた。理由として、給与支払いのための資金を確保できなかったことなどを挙げ「辞任後は『学園長』に就任し、学園のために頑張りたい」と述べたという。学園長は名誉職的な立場で、同大が創設された04年から4年間、数学者の広中平祐氏が就いていたことがある。
 同学園の理事長は今年1月、堀越氏が「給与の遅配や学園の混乱の責任を取る」として辞任。しかしその後も同大学長と理事は続けていた。後任理事長には王氏が就任し、さらに4月30日付で八山元氏に交代したが、八山氏は6月30日に「堀越氏が実権を握ったままで、自分の考えた再建策が実行できない」と辞任していた。王氏は今月になって理事長に再就任した。
 一方、遅配が続いている6月分と、25日が支給日の7月分の給与について、学園側から教職員に期限通りに支払えないとの説明があった。【増田勝彦】

7月26日朝刊

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