公文書処分:県立高7校で 「保管場所なかった」−−県教委調査 /高知

公文書処分:県立高7校で 「保管場所なかった」−−県教委調査 /高知
毎日新聞 2011年10月29日(土)15時55分配信

 県立高校7校で、健康診断や入試関係の書類などの公文書を、保存期間内なのに誤って処分していたことが、県教委高等学校課などの調査で分かった。ほとんどの学校が「保管する場所がなかった」ことを廃棄した理由に挙げたという。
 今年7月、宿毛高大月分校で卒業生24人分の指導要領が紛失したことが明らかになったことを受け、県教委などが県立全41高校の公文書管理状況を調査。7校で不適切な対応が判明した。
 学校の公文書は、法律などで1〜5年保管することが定めている。6校は、保存期間5年の高校入学志願書や授業料減免申請書などの書類を3〜4年で処分。09年度の生徒の健康診断票(保存期間5年)を廃棄していた学校も1校あった。生徒が卒業した後、教員が保存期間を理解せず廃棄したり、別の書類と共にシュレッターにかけたのが原因だという。
 このほか、多くの学校で個人情報の記載された文書を鍵のない戸棚に置くなど不適切な保管も確認されたといい、県教委は文書の適正管理を徹底するよう通知した。【黄在龍】

10月29日朝刊

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