<大阪市>朝鮮学校に土地50年間無償貸与

<大阪市>朝鮮学校に土地50年間無償貸与
毎日新聞 2011年12月20日(火)13時6分配信

 大阪市が学校法人「大阪朝鮮学園」(大阪市東成区)に対し、中大阪朝鮮初級学校(東成区東中本3)の用地として約4960平方メートルの市有地を少なくとも50年間にわたって無償で貸与し続けていることが分かった。市は「歴史的背景もあって続いてきたが、今の社会情勢には即していない」として、有償化や買い取りを求めて協議を進めている。

 市契約管財局によると、同校は戦後、朝鮮人学校として設立された。1950年に在日朝鮮人が通う市立中学となり、61年に朝鮮学園が引き継いだ。それ以降、無償貸与が続いているという。校舎は学園が建設した。

 市の試算では、この土地を学校用に10年契約で貸与した場合、年間の賃料は約230万円という。

 兵庫県尼崎市も19日、尼崎朝鮮初中級学校を運営する兵庫朝鮮学園に約7850平方メートルの市有地を相場の100分の1以下の年間約28万円で貸していたとして、値上げや買い取りを交渉していく考えを明らかにした。40年以上、使用料を見直していなかった。兵庫県伊丹市も66年から、伊丹朝鮮初級学校を運営する同学園に市有地約4100平方メートルを1カ月あたり約4万円で貸しており、使用料の標準額は約74万円という。市管財課は「安いという認識はある。値上げを検討したい」としている。【茶谷亮、生野由佳】

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