国歌斉唱 全教職員の起立指示 卒業・入学式 府教委が職務命令
産経新聞 2012年1月17日(火)15時12分配信
学校行事での国歌斉唱時に教職員が起立するよう義務付けた大阪府条例が昨年6月に施行したことを踏まえ、府教委は17日、府庁で開かれた府立学校(高校、支援学校)の校長会で、2〜4月に開かれる卒業、入学式での国歌斉唱時に全教職員が起立するよう職務命令を出した。
職務命令の対象は府立の高校139校と、支援学校25校に勤務する全教職員約1万3千人。府教委によると、全教職員を対象に、同一の職務命令を出すのは異例という。
中西正人教育長は会合で、「今年の卒業式は府民からも注目されている。生徒、保護者の信頼に応えるために、教職員の起立斉唱を完全実施することが必要」と条例順守を求めた。
起立斉唱条例に罰則はないが、職務命令に違反すれば地方公務員法に基づく処分対象になる。府教委は卒業式後、各校に違反者を報告するよう求めており、違反者は処分する方針。
府教委は、同一の職務命令に3度違反すれば免職できる規定がある「大阪維新の会」の教育基本条例案に対しては反対の立場。今回の職務命令には、現状でも厳しい対応を取る姿勢を示すことで、維新側を牽制(けんせい)する狙いがあるとみられる。
東京の国旗国歌訴訟をめぐる16日の最高裁判決では、国歌斉唱時の不起立だけで停職や減給とした東京都教委の処分を撤回するよう命じており、松井一郎府知事は2月議会に提出予定の教育基本条例案を部分的に見直す方針を表明している。