修学旅行の選定めぐり、前中学校長が収賄容疑 310万円の利益提供
産経新聞 2012年1月17日(火)10時51分配信
校長を務めていた中学校の修学旅行をめぐり、旅行会社の社員へ便宜を図った見返りに賄賂を受け取ったとして、大阪府警捜査2課は16日、収賄の疑いで、大阪府泉大津市立誠風中学校の前校長、相生(あいおい)年繁容疑者(61)=同府岸和田市=を逮捕。贈賄容疑で、「南海国際旅行」(大阪市浪速区)の元社員、道本(どうもと)拓也容疑者(51)=同府貝塚市=を逮捕した。
相生容疑者の逮捕容疑は、平成22年度の同中学校の修学旅行を同社に委託したことなどの見返りと知りながら、同年8月、親族ら十数人でハワイへ海外旅行に行くための航空券を道本容疑者から破格の安値で譲り受け、差額の約310万円分の利益提供を受けた、としている。
泉大津市教委などによると、同中学校では従来、同社に修学旅行を委託していたが、22年度から行き先や旅行会社を変更することを校内の会議で検討。しかし、最終的に校長だった相生容疑者の判断で、これまで通り同社に委託することが決まったという。
関係者によると、道本容疑者は21年ごろ、別の中学校の修学旅行代金として預かっていた現金約500万円を着服したとして、23年4月に業務上横領容疑で逮捕されている。捜査2課は、着服した金を相生容疑者への賄賂に充てていた疑いがあるとみている。
泉大津市によると、相生容疑者は昭和52年に教諭として採用され、平成19年4月から誠風中学校の校長を務めた。23年3月に定年退職し、現在は同市の臨時嘱託職員として教育支援センターに勤めている。
同市教委は16日夜に記者会見し、道口源一教育長が「生徒、保護者の信頼を裏切ることになり申し訳ない」と謝罪した。長女が同中学校に通う男性は「校長先生が賄賂を受け取っていたとは…。子供たちもショックを受ける」と話していた。