県立医大不正経理:教授ら13人が支払いまだ、1人が返済拒否 大学、法的手段も /和歌山

県立医大不正経理:教授ら13人が支払いまだ、1人が返済拒否 大学、法的手段も /和歌山
毎日新聞 2012年3月6日(火)14時46分配信

 国の科学研究費補助金(科研費)や委託費を巡る県立医大(和歌山市)の不正経理問題で、国に不正額約1億7000万円を立て替えて返還した大学から返済を求められている教授らのうち、13人が未払いであることが分かった。うち1人は返済を拒否しており、同大は法的手段も検討しているという。
 5日の県議会で中拓哉県議(公明)の一般質問に、鈴木敏彦・福祉保健部長が明らかにした。
 同大は物品購入時に架空の納品書や請求書を業者に作成させて金をプールするなどの不正経理が発覚したため、10年度中に国に全額を返還。関わった教授ら51人に対して立て替え分の返済を求めていた。うち38人が今年2月末までに計約1億2500万円を支払った。
 残りの13人のうち12人は未払いだが、今月中には返済される見込みという。1人は現在学外におり、返済について「納得がいかない」などとしているという。【藤顕一郎】

3月6日朝刊

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