強姦で示談の教諭免職→停職、市教委が再審請求
2012年3月7日 読売新聞
広島市教委は6日、懲戒免職とした市立小学校の男性教諭(60)の処分を停職6か月に軽減した市人事委員会の裁決を不服とし、再審を請求した。
市教委が、市人事委に再審請求をするのは初めて。
男性教諭は2010年8月、ホテルで女子大生を暴行したとして強姦(ごうかん)容疑で逮捕されたが、示談成立で女性が告訴を取り下げたため、不起訴となった。
市教委は11年3月に教諭を免職とした。教諭は5月に市人事委に不服を申し立て、市人事委は9月に「暴行や脅迫の事実はなかった。市教委の認定は重大な事実誤認がある」などとして、処分を軽減した。
市教委の荒木靖昌・学校教育部長は「関係者に再度、聞き取りをした結果、新たな事実も出てきた。懲戒免職が相当で、もう一度、判断を求めたい」としている。
広島市教育委員会は25日、教員志望の女子大学生(22)をホテルに誘い暴行したとして、市立安小学校の西本久範教諭(59)=休職中=を懲戒免職処分にした。
容疑は、8月1日午後1時ごろ、女子大生に「何もしない」「社会勉強だから」などと言って同市西区のホテルに連れ込み、暴力を振るって性的暴行を加えたとされる。