(朝鮮日報日本語版) 校長の自宅金庫から17億ウォン発見
朝鮮日報日本語版 2012年3月9日(金)10時3分配信
ソウル北部地検が、ソウル市蘆原区の私立高校の校長による不正について捜査を行っていたところ、校長の自宅の金庫から5万ウォン(約3700円)の新札の札束を大量に発見した。大きさが1立方メートルの金庫から見つかった札束は計17億ウォン(約1億2400万円)、重さは34キロに達した。
検察は今年1月、学校の資金を横領した容疑で校長の自宅を捜索したところ、金庫に5万ウォン札の札束、計17億ウォンが保管されているのを見つけた。検察は、学校の金11億ウォン(約8000万円)を横領したり、教師2人から採用の見返りとして1億ウォン(約730万円)を受け取ったりした疑いで、校長を在宅起訴した。校長は本紙の電話取材に対し「金庫にあった17億ウォンは、ソウル・江南地区で2棟のビルを37年間賃貸し、その家賃をためたものだ。ビルを賃貸している人たちが、10億ウォン(約7300万円)ほどの現金を持っているのは普通だ」と話した。校長はまた「2年間にわたって横領した学校の金11億ウォンは、すでに理事長の家族に全額返還した。また検察は、教師2人から採用の見返りに1億ウォンを受け取ったと言っているが、実際には4−5年前、2人から計6500万ウォン(現在のレートで約475万円)を受け取っただけだ」と語った。
一方、捜査関係者は「11億ウォンを横領した事実については立証できているが、現金17億ウォンの出所については解明できていない」と説明した。また、ソウル市教育庁の関係者は「北部地検から内容について報告を受け、直ちに学校を経営する法人に事実を通告した」と語った。