県教委:教職員の「提言」盗み見、西宮の小学校長に減給処分 生徒にキス、阪神地区の教員も /兵庫
毎日新聞 2012年3月28日(水)15時22分配信
教職員が学校運営や職場環境などのアンケートに答え、意見を自由に記載して市町教委に提出する「提言シート」の封を無断で開けて盗み見したとして、県教委は27日、西宮市立小学校の男性校長(57)を減給1カ月(10分の1)の懲戒処分にしたと発表した。
提言シートは県教委独自の取り組みで、提出は任意。通常は封筒に密封して年1回出すため、校長は見ることができない。中身は各市町教委が要約し、校長に渡される。
県教委教職員課によると、男性校長は昨年10月、教職員の提言シート10通のうち、セロハンテープなどで封をしていた2通を開け、中身を確認。元通りに戻して机の中に入れたまま提出を忘れ、事務室のシュレッダーで廃棄した。しかし裁断の目が粗く、教職員が気づいて発覚した。校長は10年度の提言シートに「弱い者に対するきつい言動に不満を感じる」と書かれていたことで、疑心暗鬼になっていたという。
また、が今年2月4日昼、校内で女子生徒にキスをしたとして、停職3カ月の処分となった。教員は女子生徒が授業を熱心に聞いていたことから「娘のような、いとおしい感情を持っていた」と話したという。
そのほか▽特定の部下に約1時間罵声を浴びせ、左手の甲を蹴るなどパワーハラスメントを約半年間続けたとして、県立加古川南高校の男性事務長(49)を停職1カ月▽交通死亡事故を起こした明石市立小学校の女性副主幹(56)を減給3カ月(10分の1)▽言うことを聞かない男子児童の両頬を交互に2回ずつたたいた伊丹市立小学校の男性教諭(55)を減給1カ月(10分の1)−−の懲戒処分とした。【石川貴教】
〔神戸版〕
3月28日朝刊