進学塾・浜学園が教科書コピー 10年間著作権料払わず教材に

進学塾・浜学園が教科書コピー 10年間著作権料払わず教材に
産経新聞 2012年4月7日(土)14時11分配信

 大手進学塾「浜学園」(本部・兵庫県西宮市)が、小学校社会科の教科書をコピーし、出版社に著作権料を支払わないまま平成12年ごろから約10年間にわたって神戸女学院中(同市)の入試対策教材として使用していたことが7日、分かった。浜学園は出版者側に謝罪し、著作権料を支払う方針で、この教材の使用を中止した。

 浜学園によると、毎年12月に開く入試対策講座で使う「歴史編」「小5分野編」の2冊のテキスト(B4判、約80ページ)を、小学校4〜6年の複数の社会科教科書を切り張りするなどして作成し、教材として使用していた。

 社会科担当の男性講師は浜学園の調査に対し、「神戸女学院中は教科書からの出題があるため、12年ごろに教科書を入手したいと上司に依頼した。上司に複数の教科書を渡され、抜粋して使うよう指示された」と説明している。浜学園によると、この上司はすでに退職しており、現在連絡が取れないという。

 浜学園は他の教材についても調査を始めている。

 浜学園は昭和34年に創設され、近畿2府4県などに34教室を展開する中学受験専門の大手進学塾として知られている。

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兵庫の進学塾も教科書複製=「売ってもらえず」、無断で
時事通信 2012年4月7日(土)20時0分配信

 近畿地方を中心に進学塾を展開する浜学園(兵庫県西宮市)が、補助教材用に小学校社会科の教科書を無断でコピーしていたことが7日、同学園への取材で分かった。同学園は「教科書会社から売れないと断られ、コピーして使った。著作権料も支払いたい」と話している。
 
 同学園によると、教材は地理と歴史で各約90ページ。社会科の講師が小学4〜6年生の複数の教科書から文章や図表などを切り貼りして作成し、毎年12月に行う特別講座で使用した。2000年か01年ごろから使用していたとみられる。

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