強制わいせつ:松山・中学教諭逮捕 「スキンシップだった」 当時中3の女子生徒「嫌だった」 市教委は犯罪性否定 /愛媛

強制わいせつ:松山・中学教諭逮捕 「スキンシップだった」 当時中3の女子生徒「嫌だった」 市教委は犯罪性否定 /愛媛
毎日新聞 2012年5月9日(水)17時25分配信

 松山市立北中学校教諭、岡本直樹容疑者(52)が当時中学3年生の女子生徒の下半身を触ったとして、強制わいせつ容疑で逮捕されたことを受け、市教委は8日、記者会見を開いて釈明に追われた。は「生徒、保護者、地域社会に申し訳ない」と謝罪。その一方、岡本容疑者の生徒への行為について「禁じている過度なスキンシップだったが、わいせつな行為とは認識していない。県教委の判断や警察の捜査を待ちたい」と、犯罪性を否定した。【大東祐紀、栗田亨】
 市教委によると、岡本容疑者は09年4月から同校に勤務。学年主任で、その女子生徒からは以前から進路相談を受けていた。逮捕容疑の一つとされた昨年12月の事件では、3者面談の後に校門で泣いている生徒に会い、車で自宅まで送る途中に体を触ったという。
 市教委は3月、岡本容疑者から聞き取り調査。車内での行動を再現させたり、女子生徒との関係をただした結果、「スキンシップや励ましであり、わいせつな行為とは取れなかった」としている。一方、女子生徒は「触られて嫌だった」と話しているという。生徒側が先月下旬、松山西署に告訴したが、同署は「わいせつ行為について双方の言い分が分かれている」と説明する。
 また、岡本容疑者は女子生徒の母親と交際しており、母親は妊娠したという。同校は生徒からの相談で事態を把握し、母親と生徒に謝罪していた。山内教育長は母親との交際について「不適切な関係だ。処分権があれば処分している」と批判した。岡本容疑者は辞職願を出しているが、県教委で預っており、処分を検討している。

5月9日朝刊

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