飲酒運転で2人停職処分 県や県教委など 福井
産経新聞 2012年5月25日(金)7時55分配信
■相次ぐ不祥事、対応策通知
県や県教委などは24日、道交法違反(酒気帯び)の疑いで県警に摘発された坂井農林総合事務所の小林直樹主任(44)と、小浜市立小浜中学校の山名暢教諭(53)を、それぞれ停職6カ月の懲戒処分にした。県は、飲酒運転による職員の検挙が相次いでいることから、職場の懇親会での対応策を通知した。
県によると、主任は22日午後6時半から福井市大和田の居酒屋で開かれた職場の懇親会に参加。自家用車で帰宅中、午後11時半ごろに同市長本町の国道8号の路上で県警に職務質問され、基準値(呼気1リットル中0・15ミリグラム)を満たすアルコールが検出されたという。
主任は「普段は代行だったが魔が差した。みなさまの信頼を損ない申し訳ない」として辞表を提出、24日付で受理された。
また、嶋田奥左ヱ門事務所長ら2人を減給10分の1、1カ月▽懇親会に参加した上司2人も減給10分の1、2カ月とする処分を決めた。
県では、昨年12月にも県税事務所の職員が飲酒運転で検挙されていることから、今回は実名公表に踏み切った。今後、職場の懇親会では公共交通機関が使える場所を選ぶことや、自家用車での参加者は上司が鍵を預かり、代行や家族の送迎など帰宅手段を確認して返却するよう通知を出した。
また、県教委と小浜市教委によると、教諭は19日午後7時ごろから同市の自宅で缶ビール(350ミリリットル)1本と酒1合強を飲み、軽乗用車で近くのコンビニへ向かう途中、同市伏原の市道で小浜署の検問で、基準値を上回る0・35ミリグラムのアルコールが検出された。教諭は進路指導主事を務めるなど、勤務態度は真面目だったという。
県教委は上林恭三校長を戒告、岡本武教頭を文書訓告とする処分を発表、森下博・小浜市教育長は「誠に申し訳ない。綱紀粛正に努めたい」と謝罪した。