京大が在籍全10年分調査 元教授研究費流用疑い

京大が在籍全10年分調査 元教授研究費流用疑い
京都新聞 2012年7月4日(水)11時49分配信

 京都大薬学研究科の元教授が研究費を私的流用した疑いがある問題で、同研究科は3日までに調査委員会を立ち上げ、元教授が京大に在籍した約10年間すべての研究費の流れの調査を始めた。
 関係者によると、文部科学省の指示で京大が実施した2008年度から昨年7月末までの経理に関する全学調査で、元教授の研究費について伝票と納入された物品を照合したところ、架空取引は見当たらなかった。
 このため、元教授が京大に着任した02年以降のすべての研究費について、不正な経理処理がないかどうか、関係者からの聞き取り調査や書類の精査などを行うことを決めた。京大は調査委員会の報告を基に、大学としての対応を決める。
 元教授は、に「預け金」をしていた疑いがある。同社は07〜11年に京大が実施した物品調達の入札で少なくとも5件約2億4600万円の物品を受注していた。細胞選別装置(約8200万円)や、次世代型の遺伝子配列解析装置(約7900万円)などが含まれている。

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