体調不良でも練習…剣道部高1死亡、両親が提訴

体調不良でも練習…剣道部高1死亡、両親が提訴
読売新聞 2012年7月11日(水)21時16分配信

 剣道部の合宿中に1年生の男子生徒(当時16歳)が熱中症で死亡したのは、顧問の教諭が体調不良を知りながら練習を続けたためだとして、生徒の両親が11日、水戸市の私立水戸啓明高校(4月に水戸短大付属高から改称)を運営する学校法人と教諭に計約9200万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁に起こした。

 訴状によると、男子生徒は合宿2日目の2009年8月7日、午前の練習後に急にしゃがみ込むなどの体調不良を訴えていたが、午後も参加。夕方に倒れて救急搬送され、翌8日未明、熱中症による多臓器不全で死亡した。両親は、教諭が生徒の体調不良を認識しながら休ませず、厳しい練習を続けたと主張している。

 両親は教諭や高校に経緯の説明や謝罪を求めたが、納得できる説明がなかったという。同校は取材に対し、「担当者が不在で答えられない」としている。

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<熱中症>死亡は学校の注意義務違反、両親が提訴 水戸
毎日新聞 2012年7月11日(水)21時50分配信

 水戸市の水戸短大付属高(現・水戸啓明高)で09年、剣道部の合宿に参加していた1年、高井竜也さん(当時16歳)が熱中症で死亡したのは学校側の注意義務違反が原因だとして、両親が11日、当時の剣道部顧問の男性教諭と同校を運営する学校法人「田中学園」(本部・水戸市)を相手取り、約9200万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁に起こした。

 訴状によると、高井さんは合宿2日目の09年8月7日午後、相手に竹刀で打ち込む「掛かり稽古(げいこ)」という練習を10分ほど続けた後に倒れ翌8日午前、熱中症による多臓器不全で死亡した。

 通常、掛かり稽古は1回15秒程度で交代で行っていた。高井さんは体調不良を訴えていたという。当時の水戸市の最高気温は29・3度、湿度は80%以上だった。

 同校は調査を行った結果、両親に対し「法的責任はない」と伝えた。提訴後に記者会見した高井さんの母優子さん(42)は「学校側に誠意が見られない」と語った。【岩嶋悟】

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高1熱中症死 両親が賠償請求 茨城
産経新聞 2012年7月12日(木)7時55分配信

 水戸短大付属高(現水戸啓明高)の剣道部合宿で平成21年8月、1年生の高井竜也さん=当時(16)=が熱中症になり、死亡したとして、両親が11日、顧問教諭(44)と同校を運営する田中学園に約9200万円の損害賠償を求める訴訟を水戸地裁に起こした。両親は同日、顧問に対し、業務上過失致死罪で、水戸地検に告訴状を提出した。

 訴状によると、高井さんは同年8月7日、夏合宿練習中に熱中症となったが、練習を続けさせられた後、倒れ、翌8日未明に死亡した。遺族側は顧問が安全配慮義務を怠ったと主張。水戸署は今年6月、業務上過失致死の疑いで顧問を書類送検している。

 高井さんの母親(42)は「学校側の誠意が全くみられない。事実関係をはっきりさせないと再発防止を訴えられないし、学校での事故がなくならない」と話した。同校は「再発防止策を実施している。遺族には誠心誠意対応してきた」とし、同校代理人は「法的責任はなかったと考えている。過失はなかったとして争うことになる」とした。

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