偽札を風俗に利用した元教頭に執行猶予付き判決 宮崎地裁

偽札を風俗に利用した元教頭に執行猶予付き判決 宮崎地裁
フジテレビ系(FNN) 2012年7月12日(木)19時52分配信

自ら偽造した偽札を風俗店従業員への支払いに使用したとして、通貨偽造などの罪に問われていた鹿児島県の小学校の元教頭の裁判員裁判で、宮崎地裁は12日、懲役3年、執行猶予4年の判決を言い渡した。
通貨偽造などの罪に問われていた鹿児島県の小学校の元教頭・肝付八生(きもつき・はつき)被告(50)。
4月、肝付被告を知る人は「びっくりしました。あきれました」と話していた。
宮崎地裁で開かれた裁判員裁判で、12日、懲役3年、執行猶予4年の判決が言い渡された。
裁判長から執行猶予4年が告げられると、肝付被告は、ほっとしたのか、声を出しながら泣いていた。
被告人質問で、肝付被告は「金を出し惜しみした。住宅ローンなどがあり、自分の金は使わない方がいいと思った」と供述している。
4月、肝付被告が勤務していた小学校の保護者は、「(教頭が事件を起こして)最悪っすね」、「ショックです。いい先生だったので、信じられない」などと話していた。
鹿児島・鹿屋市内の小学校で教頭を務めていた肝付被告は、2012年3月下旬、自宅のカラーコピー機能付きのプリンターで、1万円札を両面コピーし、偽札2枚を偽造。
それを、宮崎・都城市内のホテルで、風俗店の従業員に対する代金として1万2,000円を支払う際に使用したとされている。
検察側は「通貨の信用を損なわせ悪質」などと主張し、懲役3年を求刑していた。
12日の判決では、肝付被告が逮捕後、懲戒免職処分となり、社会的制裁を受けていることや、偽札が精巧に偽造されたものとはいえず、その後、流通しなかったことなどから、「特に悪質とはいえない」として、執行猶予付きの判断が示された。

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