浜松・中２転落死：「嫌がらせ受けている」 母親に３人の名前挙げ ／静岡
毎日新聞 2012年7月21日(土)11時12分配信
浜松市中区で６月、自宅マンション屋上から転落死した中学２年生の男子生徒（１３）が、母親に３人の同級生の名前を挙げ「嫌がらせを受けている」「学校に行きたくない」と話していたことが２０日、関係者への取材でわかった。男子生徒はこれまで、塾帰りや家周辺で悪口を言われたり自転車を蹴られていたことが分かっているが、学校側は校内でのいじめについては言及していない。
関係者によると、男子生徒は今年２月ごろから母親に悩みを訴えるようになり、泣きながら相談したこともあったという。３人の名前を挙げ「悪口を言われたり嫌がらせを受けている」と話していた。死亡４日前の６月８日には、「理由は言えないが、どうしても行きたくない」と話し学校を休んだ。翌日から「頑張ってみる」と登校を再開したという。
学校側が調査した結果、１０人の同級生が男子生徒をいじめた疑いがあることが分かった。浜松中央署は自殺の可能性があるとみて調べており、市教委は今月中をめどに弁護士や大学教授ら専門家を招いて第三者委員会を設置し、いじめによる自殺かどうかを調べるため全校生徒を対象にアンケートを実施する方針だ。【平塚雄太】
７月２１日朝刊