職員の退職手当引き下げ、県が3月実施の方針固める/神奈川
カナロコ 2013年1月25日(金)0時0分配信
県は24日、職員の退職手当の引き下げを3月1日に実施する方針を固めた。減額される前の「駆け込み退職」が問題化している中で実施時期を4月以降に遅らせることも検討したが、緊急財政対策を実施している状況下で「早い段階で取り組む必要がある」として年度内の実施に踏み切ることにした。
2月開会の県議会第1回定例会に条例改正案を提出する。
県職員労働組合連合協議会(県労連)との交渉で、3月実施対象者の調整率(減額幅)を当初提案より緩和することで合意した。駆け込み退職の防止について県は「調整率で配慮したので、そうしたことがないように慰留に努めたい」としている。
行政職員と教職員、警察官のすべてに適用される。県と県教委、県警によると、今年3月末の定年退職見込み者は合計約1900人。退職手当引き下げにより、本年度は約30億円の支出削減効果があるという。
引き下げは3月実施を手始めに来年7月にかけて段階的に実施する。