浜松中2転落死 無記名アンケート実施 全校生徒が対象
産経新聞 2012年7月27日(金)7時55分配信
浜松市立曳馬中学校2年の男子生徒=当時(13)=が今年6月、自宅マンションから転落死した問題で、事実関係を解明するための第三者調査委員会が26日、設置された。この日行われた初会合では、いじめの有無などを確認するため、全校生徒を対象に無記名アンケートを行うことを決めた。同委では、教職員へのアンケートや遺族への聞き取りも検討しており、11月中にも提言をまとめる方針だ。
男子生徒の転落死については、事故か自殺か、また、校内でいじめがあったかどうかについてはっきりしていないが、遺族側の強い要望もあって同委が設置された。
委員長は子供の問題に詳しい岸田真穂弁護士が務め、委員には佐々木光郎・静岡英和学院大教授(生徒指導論)▽臨床心理士の松下恵美子氏▽元警察官の御宿博氏−が委嘱された。遺族側の意向をくんで中立的な立場で調査するため、学校側や市教育委員会は同委に加わらない。
死亡した男子生徒をめぐっては、関係者の話などから、4月中旬の塾帰りに自転車を蹴られたり、ひどい言葉を浴びせられるなどのいじめを受けたことが分かっており、5月中旬の野外活動で他の生徒とトラブルがあった可能性も浮上している。学校側は男子生徒の死後、校内で聞き取りや記名アンケートを実施したものの、「新たな事実は出てこなかった」(市教委)という。
岸田委員長は学校側の調査について、「もう少し調査すべきところもあると思う。記名では答えられなかった生徒がいるのではないか」と述べた。
浜松市の高木伸三教育長は、「塾でのいじめはあったと認識しているが、学校内でいじめがあったかどうかは分からない。いじめと生徒の死亡がつながっているかどうか確証がない」との現状認識を述べた。その上で「もしかしたらという思いはあるので、第三者委にきちんと判断してほしい」と、校内でのいじめの有無や死亡との因果関係については、同委の判断に委ねた。
同委の次回会合は8月3日の予定で、無記名アンケートの時期や方法が決まる見込み。