「残りは明日食べる」と言い残し 大阪・貝塚の高1自殺
産経新聞 2012年7月28日(土)13時54分配信
大阪府貝塚市で昨年10月、定時制高校1年の川岸朋之さん=当時(18)=が自殺した問題で、取材に応じた朋之さんの父親(42)が「当初は自殺の理由が分からず、自分を責めた。今は息子に金を払い続けさせた加害者を許せない」と胸の内を明かした。
「遊びに行ってくる。残りは明日食べる」。父親が息子と交わした最後の言葉だった。自殺した昨年10月26日夜。川岸さんは出前のすしを食べ残して外出。だが、息子は帰ってこず、翌日の昼、府警から遺体発見の連絡を受けた。
父子2人暮らし。年ごろだから普段は多くを語らない息子だった。それでも、自殺する理由に思い当たる節がまったくなかった。
2カ月後、府警から捜査終結の連絡があった。そのときに初めて携帯電話の遺書を見せられた。恐喝をうかがわせる内容のほかに、同級生の名前と「呪う」「殺す」などの文字。府警は「証拠が不十分で立件できない」と説明したが、納得できなかった。
その後、息子の友人らの協力を得て、同級生にトランプで負けた金を支払わされ、ひったくりまで強要されていたことが判明した。こうした状況を府警に伝え、改めて捜査を依頼。今月25日に再捜査を告げられた。朋之さんの死から約9カ月がたっていた。
「やっと警察が動いてくれた」。再捜査が開始された26日、父親は息子の遺影に「ようやく一歩前進した」と語りかけたという。
川岸朋之さんの友人(18)らによると、川岸さんに金を要求しひったくりを強要していたとされるのは、遊び仲間のリーダー格の同級生2、3人。友人は「川岸さん以外の仲間十数人にも同じように金を要求していた」と証言する。
府警などによると、携帯電話に実名が記された同級生(18)は今年2月、別の少年に対する恐喝や傷害容疑などで大阪府警に逮捕された。別の専門学校生の同級生(18)も5月にオートバイを盗んだとして窃盗容疑で逮捕。2人とも現在は少年院に収容されているという。
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自殺高校生、いかさまトランプで15万円借用書
読売新聞 2012年7月28日(土)14時57分配信
大阪府貝塚市で昨年10月、同府泉佐野市在住の定時制高1年・川岸朋之さん(当時18歳)が自殺した問題で、川岸さんが死の約10日前、いじめの加害者とされる男子高校生らのグループに15万円の借用書を書かされていたことがわかった。
賭けトランプに負けたためとの名目だったが、友人らは「いかさまだった」と証言。府警は、根拠のない借金を理由に金を脅し取られていた疑いがあるとみている。
川岸さんの父親(42)によると、借用書は昨年10月15日付。グループの1人の専門学校生に宛て、「2万円を借りました。金に余裕がなく、本日まで約13か月間逃げました。2万円プラス(利子として)1か月当たり1万円の誠意を見せます」と記し、指印もあった。