いじめ:栃木で35件 市教委、小中学校の巡回開始へ /栃木

いじめ:栃木で35件 市教委、小中学校の巡回開始へ /栃木
毎日新聞 2012年7月28日(土)17時3分配信

 鈴木俊美・栃木市長は27日の定例記者会見で、市内の小中学校で17日現在、35件のいじめがあることを把握したと明らかにし、いじめの早期発見や早期対応、問題解決のための「児童・生徒支援チームによる学校巡回事業」を始めると発表した。チームは市教委の学校教育課長など10人で構成。学校、保護者、市教育委員会などが連携を取って対応する。市によると定期的に学校を巡回する取り組みは、県内では初めて。
 大津市で昨年10月、中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題を受け当初予定していた時期を早めて、市教委が17日に市立の各校に聞き取り調査した。
 その結果、いじめとみられるケースは小学校で12件、中学校で23件あった。毎月平均で4、5件の相談があるという。暴力を伴ういじめの報告はなく、口を利いてもらえないなどの内容だという。
 チームの活動は、市立の27小学校と13中学校を1、2カ月に1回のペースで定期的に巡回し、各校の現状を把握。それぞれの事情に見合う助言をする。いじめを確認した小中学校には重点的に関わり、問題解決に当たる。学校からの要請の有無にかかわらず、訪問することで防止にもつながると見込んでいる。
 チームには臨床心理士や学校教育支援専門員なども参加。市教委は、チームで対応することで情報交換が多面的で緊密になると期待し、さらに専門性を生かして問題の状況によって段階的に対応し、支援方針を決めるとしている。
 また、夏休み明けに、いじめに特化した無記名のアンケートを全児童生徒を対象に実施する予定で、新たな問題の掘り起こしにも努める。いじめに対する意識が高まる中、市教委は「心の中にあるけれど、なかなか言えない自分の気持ちをアンケートに書いてもらうことが大切。自分がいじめを受けている時だけでなく、いじめを見たと感じたことがあった時も伝えてもらいたい」と話した。【長田舞子】

7月28日朝刊

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