いじめ問題対策会議:「粘り強く戦う」 知事が呼び掛け−−初会合 /埼玉
毎日新聞 2012年8月30日(木)12時13分配信
県は29日、教育局や県警本部を交えて部局を横断して話し合う「いじめ問題対策会議」(議長、塩川修副知事)を設置し、さいたま市浦和区で初会合を開いた。10月中をめどに総合的な対策をまとめる。上田清司知事は「何よりも本気度だ。しつこく粘り強く戦っていただきたい」と呼び掛けた。
会合では、県内のいじめの実態について現状を確認したうえで、教育局が(1)いじめの発見(2)子どもたちの心の変化(3)学校と児童生徒、保護者との信頼関係−−の3点を課題に挙げた。
一方、県警の佐藤幸夫・生活安全部長は「(学校で対処できる)最後の線を越えたら、私どもに連絡をしていただきたい」と述べ、積極的に対応する方針を示した。
大津市や草加市でいじめへの対応が問題になって以降、県教育委員会は11年度末時点で解消していないいじめの状況確認を求める追加調査を始めている。
会合では、個々の教員の仕事が増えているため、別の教職員やスタッフの支援を求める意見が出た。また、各部局で取り組んでいる相談事業の情報を共有し、解決につなげることなども提案された。【木村健二】
8月30日朝刊