高畠町は、官製談合事件で町の職員が逮捕されたことを受け、全ての職員を対象とした法令遵守・コンプライアンス研修会を開いた。 高畠町が発注した橋の補修工事の設計をめぐる官製談合事件では、町の建設課係長小梁川守容疑者が入札に関する情報を漏らした見返りに業者の社長から金銭を受け取っていたとして、収賄などの疑いで逮捕されている。事件を受けて高畠町は、参加可能な全職員262人を対象に、コンプライアンス意識を高めるための研修会を25日から3回に分けて始めた。 研修会で講師となったコンプライアンスの専門家からは、「業者を監督する立場の町職員には厳しい自己管理が必要」、「それ以外の職員にも公私両面での自覚と行動が求められる」などの指摘がされたという。 (高梨忠博町長) 「(事件によって)町に対する批判が強いということは感じている。問題を起こさないような仕組みづくり、制度を確立していきたい」 町では今後もコンプライアンスに関する会議や研修を重ねて職員の意識を高め、再発防止につなげたいとしている。