大阪府教育委員長 「違法とまで思わず」 校内人事問題
産経新聞 2015年2月20日 15時2分配信
公立学校内の人事決定に教員が不適切に関わる「校内人事」問題が大阪で突出して多かったことを受け、大阪府教委の陰山英男教育委員長は20日の教育委員会議で、人事については最終的に校長の権限で決定されていると府教委事務局から説明を受けていたことを明かし、「違法とまではいえないと思っていた」と釈明した。
陰山氏は会議後、記者から自身の責任について問われ、「(責任を)個人一人が請け負うというのは考えさせてほしい」と述べた。
文部科学省によると、学校内の人事決定に関して教職員による選挙・投票が行われていた全国の公立学校262校のうち、大阪府は159校と突出していた。
校内人事問題をめぐっては、橋下徹大阪市長が府知事時代、府教委に学校現場で人事上の問題が起きていないか確認を求めた際、陰山氏が「問題ない」と応じていたとして、「陰山氏は責任をとって辞めるべきだ」と指摘。松井一郎知事も「責任をとるのは当然だ」と述べていた。
学校教育法では、校務に関する決定を校長の権限と定めており、教員らによる校内人事決定は同法に違反する恐れがある。