「悔しい、この紙切れで終わるんか」 式場から突然の連絡 28歳看護師と29歳中学校教諭のカップルが結婚式をあげるまで 怒涛の1か月

結婚式を目前に、予定していた式場がなくなってしまう・・・そんな事態に多くのカップルが直面しました。 結婚式場などを運営する「アルカディア」の事業停止から1か月。 1組のカップルのその後を追いました。 ■困難を乗り越え式をあげた二人 福岡県北九州市内のホテルで結婚式をあげた大石雄大さん(29)と実咲さん(28)。 友人や職場の人たちに祝福され終始笑みを浮かべた2人ですが、結婚を決めた時には想像もしなかった困難に直面し、ようやくこの日を迎えました。 ■手付金40万円を入金 チェペルで前撮りしたのに・・・ 中学校教諭の雄大さんと看護師の実咲さんは、剣道と柔道をしていたのが縁で仲を深め、去年3月に婚姻届を出しました。 披露宴でバーベキューを振る舞いたいと考え、式場を小倉北区の「アルカディア小倉」に決定。 去年4月からドレス選びを始め、事前に40万円を支払った2人は、アルカディアのチャペルなどを使って前撮りを済ませていました。 実咲さん「初めての写真だったので楽しみで行きました」 雄大さん「カメラマンが凝った写真を撮ってくれたので楽しかったなと」 ところがー ■「挙式・披露宴・宴会がすべて実施できなくなりました」 「アルカディア」の前社長らが、新型コロナ対策の「雇用調整助成金」を不正に受け取った疑いで逮捕・起訴。 福岡労働局から助成金と違約金などおよそ12億円を返還するよう命令を受けて、2月25日に事業を停止しました。 大石さんのもとには、「アルカディア」から1通の書類が届きました。 「挙式・披露宴・宴会がすべて実施できなくなりました」 ■悔しい、この紙切れで終わるんか 記者 Q「これを見たときはどう思いましたか」 雄大さん「言葉では表せないような感じでしたね」 実咲さん「あと1か月もないのにこの紙切れで終わるんかと思って、すごい悔しい気持ちでした」 アルカディアからの連絡はこれが最後になりました。 実咲さん「時間を返してほしいですね、一番はここ(アルカディア小倉)で式をあげたかったというのはある、こうなった以上は仕方ないので次の式場でと思います」

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする