広大に1000万円賠償提訴=「嫌がらせ対応不適切」と准教授―広島地裁
時事通信 2014年6月27日 13時14分配信
同僚からの嫌がらせに適切な対応がされず不眠症などを発症したとして、広島大学大学院教育学研究科の準教授が27日、同大に対し、1000万円の損害賠償を求める訴えを広島地裁に起こした。
訴状によると、原告は1999年ごろから会議などで同僚教員から侮辱する言葉を言われたり、原告の指導学生が差別的な扱いを受けたりしたという。2007年に被害を訴えたところ大学側は調査会を設置。09年に「厳しい言動があった」と認められ、同僚教員は厳重注意処分となった。
原告は、大学側が調査会を設置する際、第三者機関に秘密裏に調査させる義務があるにもかかわらず、同僚教員などに訴えの内容を公表したと主張。「学生からは事情聴取せず被害が矮小(わいしょう)化された」などとして、精神的苦痛を受け不眠症を発症したと訴えている。