日本医科大に労基署が是正求める 「無給医」へ賃金勧告、初のケースか

日本医科大に労基署が是正求める 「無給医」へ賃金勧告、初のケースか
毎日新聞 2021/1/26(火) 6:00配信

 日本医科大付属病院(東京都文京区)が同大学に在籍する院生の医師に診療行為をさせながら、賃金を適切に支払っていなかったとして、東京労働局中央労働基準監督署が同病院に是正勧告したことが明らかになった。勧告は1月20日付。

 日本労働弁護団によると、労働に見合った賃金が支払われない「無給医」について、労基署が是正勧告するのは初めてとみられる。無給医を巡っては、文部科学省が2019年に各地の大学病院に改善を求める指導をしており、今回の勧告は他の病院にも影響を与えそうだ。

 関係者によると、同労基署が日本医科大大学院生の勤務状況を調べたところ、19年10月28日〜11月9日に約10人の院生らが外来診療に従事していたのに、賃金が適切に支払われておらず、労働基準法に抵触する状態にあったことが判明したという。

 毎日新聞の取材に対し、学校法人日本医科大法人本部は「(労基署から)19年10月28日〜11月9日の外来診療の一部が未払いとされました。本件は19年における本学の対応状況についての指摘であり、本学では20年度当初から適切な対応が図られているので、現在、問題はないものと考えています」と文書で回答した。【福島祥】

 ◇無給医

 大学病院などで労働実態があるのに給料が支払われていないと判断された医師。�’郢旅罎亮萋世覆匹鯡椹悗溝膤惘\犬蕕�、教育や研修名目で働かされる��契約した以上に勤務に入れられる――など、形態はさまざま。生活費を稼ぐために深夜や休日に別の病院でアルバイトをする医師もいる。

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