三重大付属病院汚職 元教授が起訴内容を一部否認 初公判
毎日新聞 2022/4/12(火) 10:50配信
三重大医学部付属病院への医療機器や薬剤の納入に便宜を図る見返りに現金を受け取っていたなどとして、第三者供賄罪などに問われた同病院臨床麻酔部元教授の亀井政孝被告(55)は12日、津地裁で開かれた初公判で「薬剤の使用量増と引き換えに寄付をしてもらったことはない」などと述べ、起訴内容を一部否認した。
起訴状などによると、亀井被告は同病院で部下だった講師と准教授の2人(いずれも第三者共賄罪や詐欺罪などで有罪確定)と共謀。2018年3月、医薬品製造・販売大手の「小野薬品工業」(大阪)の不整脈用薬剤を積極的に使用する見返りに、三重大の口座に200万円を振り込ませたほか、19年8月、大手医療機器製造販売会社「日本光電工業」(東京)製の機器に替えたりする見返りに、自身が代表理事を務める一般社団法人の口座に200万円を振り込ませたなどとされる。【寺原多恵子、朝比奈由佳】