校門圧死事件から23年 神戸高塚高前で追悼集会
神戸新聞 2013/7/6 11:21
神戸高塚高校(神戸市西区)で1990年、1年生だった石田僚子さん=当時(15)=が、登校指導の教諭の閉めた門扉に挟まれて死亡した事件から、6日で丸23年を迎えた。市民ら約30人が校門前で追悼集会を開き、黙とうをささげた。
集会は市民グループや教育関係者らが毎年催している。校門前に石田さんが好きだったというカサブランカの花を供え、周辺に約300本のカーネーションを手向けた。
午前8時半、参加者が黙とう。一人ずつ「何の罪もない石田さんの命が失われたことを忘れてはならない」「若い教師にも伝えていかなければならない」などと述べた。当時同校の教諭だった高橋智子さん(71)=西区=は「石田さんは、まじめでおとなしい子だったことが思い出される」としのんだ。(斉藤正志)