「いじめ放置され大けが」=市と元同級生を提訴―名古屋地裁
時事通信 2012年9月14日(金)16時24分配信
いじめの事実を知りながら学校が適切な対応を取らなかったため、右腕に後遺症の残る大けがをしたとして、愛知県弥富市の少年(17)が14日までに、市立中学3年当時の同級生4人と市を相手に計約2170万円の損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。同日の第1回口頭弁論で、市と元同級生側は争う姿勢を示した。
訴状によると、少年は市立中に転入した2009年4月以降、同級生らから筆箱を取り上げられたり殴られたりするなどのいじめを受け、8月に教室内で同級生の1人に押されドアに衝突。ガラスの破片が右腕に刺さり、神経を損傷した。2年間通院したが、現在も字が書けないなどの後遺症があるという。