出水の中2新幹線飛び込み:出水市議会、アンケなどの開示陳情を不採択 /鹿児島

出水の中2新幹線飛び込み:出水市議会、アンケなどの開示陳情を不採択 /鹿児島
毎日新聞 2012年9月29日(土)16時52分配信

 昨年9月、出水市立中学2年の女子生徒(当時13歳)が新幹線の線路に飛び込んで自殺した問題で、同市議会は28日、いじめの有無について実施した全校生徒アンケートの開示などを求める陳情を不採択とした。
 陳情は、少女の祖父、中村幹年さん(62)らが提出。アンケの開示や市教委などから独立し調査する第三者委員会の設置などを求めていた。
 本会議では、審議し不採択とした産業文教委員会の報告がなされた。審議を同委員会に再付託すべきという動議が出されたが、否決された。
 陳情に対し「開示によって2次被害が心配される」などの反対討論や「今回の事件にこのようにふたをすると、次の犠牲者が出かねない」などの賛成討論があった。投票の結果、反対18票、賛成4票で不採択となった。
 議会を傍聴していた中村さんは「審議が不十分。真相解明の活動はまだまだ続ける」と話していた。【宝満志郎】

9月29日朝刊

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