宮崎公立大:次期学長に林氏(福大教授)就任 セクハラ問題に精進「防止教育徹底させる」 /宮崎

宮崎公立大:次期学長に林氏(福大教授)就任 セクハラ問題に精進「防止教育徹底させる」 /宮崎
毎日新聞 2012年10月19日(金)15時54分配信

 教職員のセクハラ問題で前学長が引責辞任し、後任が空白となっていた宮崎公立大が18日、次期学長に福岡大教授の林弘子氏(69)の就任が決まったと発表した。女性学長は公立大初。来年4月1日に就任し、任期は4年。
. 学長候補には、林氏と同大元教授の男性が推薦され、同大は9月に外部委員も含めた選考会議を開き、書類と面接で審査。林氏の豊かな国際経験やリーダーシップなどを評価し第7代学長に選んだ。
 宮崎市役所で記者会見した林氏は「公立大の強みである英語教育に加え、日本語教育も充実させたい。自然科学などの教養科目にも力を入れ、学生の職業選択の幅を広げていきたい」と抱負を述べた。セクハラ対策については「防止のための教育・研修を学生と教職員に徹底したい」と再発防止を誓った。同席した井上雄二理事長は「次期学長が決定したことが、学生に安心感を与えることを期待する」と述べた。
 林氏は福岡県出身で、九州大大学院修了。専門は労働法。熊本商科大教授、米コーネル大研究員などを経て、85年から福岡大法学部教授となり、学内のセクハラ防止対策委員を10年以上務めた。03年に、弁護士登録(福岡県弁護士会所属)をしている。
 公立大は教職員による学生らへのセクハラ問題が相次ぎ、前学長が1月に辞任。現在、井上理事長が学長を兼務している。【中村清雅】
10月19日朝刊

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