大阪市教委 4〜9月に「いじめ651件」 陰湿なケースも
産経新聞 2012年11月27日(火)14時44分配信
大阪市教委は27日、大津市の中2男子自殺問題を受けた文部科学省のいじめ緊急調査で、大阪市立の小中高・特別支援学校が今年4月〜9月に認知したいじめは651件に上ったと発表した。中学生が運河に突き落とされたり、小便入りジュースを飲まされそうになったりするなど危険で陰湿なケースも3件あった。
市教委によると、578件は解消済み。解消率は88・8%で全国平均の78・9%を上回った。
生命などが脅かされる可能性がある重大な事案は中学校で3件起きていた。
ある中学校では中3男子が7月17日、中2男子4人に殴られ、数メートルの高さから運河に突き落とされた。7月初旬から頻繁に集団暴行を受けていたという。
大阪府警は9月、4人のうち14歳の1人を傷害容疑で書類送検し、13歳の3人を児童相談所へ通告した。
別の中学校は6月に保護者の通報で中2男子2人へのいじめを把握。3月〜5月、同級生にたばこの火を手足に押しつけられ、1人は小便入りジュースを飲まされそうになったという。
また別の中学校では3年生が5月の修学旅行の前日と最終日に別のクラスの生徒から殴るけるの暴行を受け、6月の球技大会でも別の生徒にけられたという。
市教委は策定中の市教育振興基本計画に、加害生徒の出席停止、医師や臨床心理士、警察OBら専門家チームによる学校支援などの対応策を盛り込む方針。