「学校、息子見殺し」 中2自殺訴訟 父親怒り露わに 滋賀

「学校、息子見殺し」 中2自殺訴訟 父親怒り露わに 滋賀
産経新聞 2012年11月28日(水)7時55分配信

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が自殺したのはいじめが原因として、男子生徒の両親が、いじめたとされる同級生3人と保護者、大津市に約7720万円の損害賠償を求めた訴訟。遺族側が複数の教諭らがいじめを放置していたと主張した27日の第4回口頭弁論後、男子生徒の父親は文書でコメントし「息子は学校に見殺しにされたと思わざるを得ない」と怒りをにじませた。

 父親はコメントで、「市の資料には息子が亡くなる前からいじめの認識があったことを示唆する記載がいくつもあった」と指摘。「教育現場には事実を明らかにし、現状改善に取り組むよう望む」とした。

 この日の口頭弁論で遺族側は「複数の教員がいじめ行為を認識したか認識できたのに、放置した」などと主張。市側は「第三者調査委員会と(いじめを対象にした)県警の捜査の結果を踏まえる」とし、同級生側は「捜査があったため(同級生に対して)十分な聞き取りができていない」などとして、いずれも認否を保留した。

 次回期日は来年2月5日。市側は次回までに、年内に完成を目指している第三者調査委員会の報告書を、証拠資料として提出する予定。

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