いじめで重体の生徒と母親、加害少年や市など提訴/地裁川越支部
埼玉新聞 2012年12月4日(火)23時12分配信
川越市で今年1月、市立中学2年だった男子生徒(15)が同級生の少年3人(少年院送致)に暴行されて意識不明の重体になった事件で、男子生徒と母親が4日、加害少年とその保護者、市を相手取って慰謝料など約1億1600万円の損害賠償を求め、さいたま地裁川越支部に提訴した。
訴状によると、男子生徒は1月5日、野球部の活動終了後、同じ野球部に所属する少年3人に、学校近くにある川越市内の公園まで連れて行かれ、殴る蹴るの暴行を受けた。男子生徒は意識を失ったが、加害少年3人やその場にいたほかの生徒4人はすぐ119番などをせず、その後の通報で救急隊が駆け付けた時には、心肺停止の状態に陥っていたという。男子生徒は一命を取り留めたものの、脳に重度の障害を負い、現在も意識が回復していない。
原告側は、少年3人の両親が学校側から生活態度について指摘されたが、放任した結果、事件を未然に防止できなかったとして、保護監督の義務を果たしていなかったと指摘。市については、教諭らが男子生徒への3人の暴力を認識していながら、一時的な注意や指導だけで事態を放置、安全配慮義務を怠ったとしている。
男子生徒側は中学1年の時から、少年3人を含むグループが継続していじめを行っていたと主張。昨年11月下旬から事件前日の今年1月4日までの間、貯水池に入るように命じたり、たばこの火を押し付けるなどの暴行を加えていたという。
提訴について、市教委は「訴状が届いておらず、正式な連絡もないので、コメントできない」としている。