「教職員の倫理観高めて」 不祥事多発受け教育長会議 広島
産経新聞 2014年1月7日(火)7時55分配信
教職員の不祥事が多発している事態を受けて県教委は6日、教育現場の綱紀粛正を図るための臨時市町教育長会議を県庁で開いた。出席した23市町の教育長に対し、公立小・中学校がそれぞれ進めている不祥事防止の取り組みを早急に見直すなど、教職員の倫理観を高める指導を、各校長らに徹底するよう求めた。
学校ごとに実施を求めたのは、不祥事防止策の見直し▽学校の「体罰、セクハラ相談窓口」を周知する印刷物などを全教室に掲示▽不祥事防止策の実施状況などの実態調査▽セクハラ・パワハラを防ぐ校内研修の実施▽専門性だけでなく人間性や高度な倫理観を備えた「求められる教職員像」と、各校の「決意表明」を記したカードの常時携帯−の5項目。
「体罰、セクハラ相談窓口」の掲示は即時実施を求めている。不祥事防止策の実施状況などの実態調査のアンケート項目や、セクハラ・パワハラを防ぐ研修用資料などは、県教委が今月中にまとめる。
県教委によると、広島市を除く教職員の処分は今年度すでに33件で、前年度同期(15件)の倍以上。特に管理職の処分がすでに11件と目立っている。昨年度は年間で2件だった。
県教委はこのほか、職場の運営や部下との接し方に関し、校長が教育委員会に相談できる環境にあるかなどを、教委側が把握することも必要と指摘した。