野球部副顧問、部員のいじめに制止どころか加担

野球部副顧問、部員のいじめに制止どころか加担
2014年1月29日10時26分 読売新聞

 富山国際大付属高(富山市願海寺、中田正幸校長)の野球部で、副顧問を務める20歳代の男性教諭が、部員のいじめに加担していたことが28日わかった。

 日本学生野球協会は同日の審査室会議で、男性教諭を昨年12月17日から6か月の謹慎処分、同部を今年1月15日から1か月の対外試合禁止処分と決めた。男性教諭は副顧問を解任されている。三浦千之教頭によると、いじめがあったのは昨年8〜12月。部室で複数回にわたり、2年生部員3人が1年生部員3人に対し、体をつねる、突っつく、体を押さえてくすぐる、肩をたたくなどした。副顧問はこれを悪ふざけと判断して制止せず、1年生の体を押さえるのに複数回加わったという。

 関係者によると、2年生が1年生に対し、下着の上から下半身を触るなどのいじめがあったという。三浦教頭によると、被害に遭った1年生のうち1人は、いじめを受けた後に部活動に参加しなくなり、もう1人も一時部活動を休んだ。学校側は、本人や保護者への聞き取りから、「いじめが原因ではない」としている。

 昨年12月中旬に同部監督の教諭がいじめのうわさを聞き、学校側が部員約40人に事情聴取し発覚。同月下旬に県高野連に報告したという。三浦教頭は取材に、「副顧問は止めるべき立場にありながら、判断が軽率だった。今後二度とこうしたことがないよう、教職員一同、きめ細かい指導を行っていきたい」と話した。同高は2011年の春の高校野球県大会で優勝、同年夏の県大会で準優勝した。

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