京大の汚職事件、元教授に実刑判決…東京地裁

京大の汚職事件、元教授に実刑判決…東京地裁
読売新聞 2014年2月17日(月)20時25分配信

 京都大の設備調達を巡る汚職事件で、東京地裁は17日、収賄罪に問われた同大学院薬学研究科の元教授辻本豪三被告(61)に懲役2年、追徴金約940万円(求刑・懲役3年、追徴金約940万円)の実刑判決を言い渡した。

 吉村典晃裁判長は「ゲノム創薬の第一人者として多額の予算を獲得できる立場を悪用し、業者から見境なく飲食費などの利益を受けた」と指摘した。弁護側は控訴した。

 贈賄罪に問われた医療機器販売会社「メド城取」(解散)の元社長木口啓司被告(64)については、懲役1年6月、執行猶予4年(求刑・懲役2年)とした。

 辻本被告側は、架空発注で同社にプールさせた「預け金」からの利益提供であり、「賄賂の認識はなかった」と無罪を主張していた。

 これに対し、判決は、辻本被告が同社従業員に「メド城取は私のおかげで成り立っている」などと便宜供与を認める発言をしたと認定。預け金からの支出でも、「賄賂性の認識はあった」と判断した。

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