女性教諭、パン1個から「ずるずる」教材費流用

女性教諭、パン1個から「ずるずる」教材費流用
2014年3月18日12時44分 読売新聞

 千葉県南房総市教委は17日、市立富浦中学校(生徒数120人)の40歳代の女性教諭が生徒から集めた教材費を私的に流用していたと発表した。

 今年度分の10万円前後に加え、8年前からの流用を認めているという。市教委は刑事告発を視野に調査を進める。

 市教委によると、教諭は家庭科担当。今年度初めに全生徒から集めた教材費の中から、家庭科分の約24万6000円のうち「10万円前後を私的な購入に使った」と話したという。

 授業で使う教材を購入する際に、菓子や家族の衣類、アルコール飲料などを一緒に購入し、店で明細のない手書きの領収書を書いてもらい、学校に提出して代金を受け取っていた。

 教諭は、2010年に同校に着任。前任の館山市の市立中学校在勤時代からの流用を認め「8年前、パン1個を一緒に買い、会計が通ったのでずるずる続けてしまった」と話したという。

 今月になって富浦中学校が領収書をチェックしたところ、教材として必要のないものを買っていたことが購入先のスーパーへの照会で判明した。

 同中学校は17日付で教諭を校務停止とし、同日、臨時保護者会を開いて経緯を説明した。記者会見した南房総市の三幣貞夫教育長は「生徒や保護者にご迷惑をかけ申し訳ない」と話した。

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