公金など着服の中学教諭が懲戒免職

公金など着服の中学教諭が懲戒免職
WBS和歌山放送ニュース 2014年03月18日 19時43分

生徒から徴収した修学旅行代や給食代、それに部活の用具代など、あわせておよそ76万円を着服したとして、白浜(しらはま)町の町立中学校に勤める32歳の男性教諭が、きょう(18日)付けで懲戒免職処分となりました。また56歳の校長も管理監督責任を問われ、減給処分となりました。

和歌山県教育委員会によりますと、この男性教諭は、講師を経て、4年前(2009年)から教諭として白浜町内の中学校に勤務していましたが、去年(2013年)5月から先月(2月)にかけて、自分の机にしまっていた修学旅行の積立金や顧問を担当している部活の用具代を着服したほか、放送室に置いてある金庫に保管されていた白浜町教育委員会からの体験学習の補助金や、教諭の親睦会のための積立金など、あわせて76万9270円を盗んだものです。

先月(2月)10日に、校長が金庫から親睦会の積立金が無くなっていることに気づき、すべての教職員から事情を聞いたところ、この男性教諭が名乗り出て、すでに全額を返還したということです。

白浜町教育委員会は刑事告訴するかどうかを検討しています。

県・教育委員会によりますと、この男性教諭は「パチンコなどで遊ぶ金に使った。勝ったらすぐ返せると思っていたが、負けが膨らんでしまった。自分自身情けなく、強く反省している」と話しているということです。

また、この処分に伴って、56歳の校長も減給10分の1、1か月の処分を受けました。

今年度(2013年度)県・教育委員会の教職員による懲戒処分はこれで8件、10人目となり、前の年度と比べて、件数で2件、人数で3人いずれも上回っています。

また、今月15日には、が、パトカーの制止を振り切って逃げようとして酒気帯び運転の疑いで現行犯逮捕され、県・教育委員会で処分を検討しています。

県教育委員会・学校指導課の土肥二郎(どひ・じろう)課長は「去年、不祥事防止マニュアルを作成して研修を強化していたところだが、あらためて各学校に通知を出し、再発防止に努めたい」と陳謝しました。

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