県教委 児童買春の教諭懲戒免に

県教委 児童買春の教諭懲戒免に
2014年3月15日 読売新聞

 県教育委員会は14日、児童買春や無免許運転容疑で逮捕された2人の懲戒免職を含む教職員計5人の懲戒処分を発表した。処分はいずれも同日付。

 発表によると、免職となったのは、富山市立八尾中の寺尾真人教諭(29)と、県立となみ総合支援学校の今井智英非常勤講師。

 寺尾教諭は昨年8月、出会い系サイトで知り合った小学生の女児に3万円を渡し、富山市内のホテルでわいせつな行為をしたとされ、今年1月に富山簡裁が罰金40万円の略式命令を出した。

 今井講師は昨年10月、砺波市の県道で無免許で車を運転し、歩行者の男性をはね、頸椎(けいつい)骨折の重傷を負わせた。今年1月に地裁高岡支部で懲役10か月、保護観察付き執行猶予4年の判決が下された。

 また、2009〜12年度の4年間にわたり、教職員の給与から天引きした親睦会費約290万円を私的に流用する業務上横領があったとして、県東部の公立小学校の30歳代の女性事務職員を停職6か月の処分とした。女性は会費を1人で管理しており、昨年4月の異動で不正が発覚した。女性は全額返済したが、「書類と一緒に間違って会費を捨ててしまった」「詐欺にあって借金が膨らんでいた」などと説明しているという。

 このほか、県西部の公立中学校の30歳代の男性教諭、県立高校の40歳代の男性教諭の2人を停職4か月とした。中学校教諭は昨年6月に氷見市内の国道で前方の車に追突、運転手の男性に軽傷を負わせながら、その場を立ち去った。昨年11月に罰金50万円の略式命令を受けた。高校教諭は昨年9月、飲酒後に運転し、高岡市内の駐車場で壁などを壊す物損事故を起こした。

 女性事務職員と中学校教諭の2人は14日付けで依願退職した。

 寺井幹男教育長は「県民の信頼を大きく損なうものであり、大変残念。このような不祥事が再発することがないよう改めて綱紀粛正を徹底したい」とのコメントを出した。

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