<柔道死亡事故>元中学校講師を「起訴相当」大津検察審査会

<柔道死亡事故>元中学校講師を「起訴相当」大津検察審査会
毎日新聞 2014年4月9日(水)18時6分配信

 ◇大津地検が不起訴処分とした滋賀・秦荘中事故で議決

 滋賀県愛荘町立秦荘(はたしょう)中学校で2009年、1年の村川康嗣(こうじ)さん(当時12歳)が柔道部の練習中に死亡した事故で、大津検察審査会は、元講師の男性(31)=依願退職=を不起訴とした大津地検の処分に対し、「起訴相当」と議決した。議決は3月27日付。

 元講師は12年3月、傷害致死容疑で書類送検され、大津地検は13年7月に不起訴処分にした。議決は、元講師が「被害者の体力・技能に見合った練習を行うという意識に欠けていた」と指摘。元講師の過失と死亡に因果関係があり、業務上過失致死罪に当たると認定した。

 地検は議決を受けて改めて捜査し、処分を決める。再び地検が不起訴としても、検察審査会が起訴すべきだと議決すれば、裁判所が指定する弁護士によって強制起訴される。

 審査を申し立てた母弘美さん(46)は「検察の決定がおかしいと言ってもらえて本当にうれしい。議決を踏まえ、しっかりと再捜査してもらいたい」と話している。【田中将隆】

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする